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 かかりつけ医通信     第27号   2002年4月29日発行
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    健康・医療のお役立ち情報・・・医療の現場から
 私達は、医療の現場で働く臨床医です。実際の診療やネット上から
 得た健康と医療の役に立つ情報を、市民の皆さんにお届けします。

▼目次▼
1) 嗅覚(きゅうかく)・味覚障害
 今回は「花粉症」を執筆していただいた耳鼻科の川島先生に耳鼻科疾患「その2」
として嗅覚・味覚障害について、説明していただきました。

2) 微量元素について
 味覚障害に関係のある「亜鉛」などの「微量元素」について簡単にご紹介します
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1) 嗅覚(きゅうかく)・味覚障害

 ものの匂いは、「鼻」で、味は、「舌」で感じ取ります。
 一見、この二つは別なもののような気がしますが、実は、密接な関係があるのです。

 「食べ物の味」と一言で言いますが、私たちは味覚だけでなく、嗅覚(におい)、
触覚(歯ごたえ)、冷温覚、痛覚(スパイス)、視覚(見た目)、食欲などあらゆ
る感覚を総動員して食べ物を味わっています。

 また、この二つの感覚は、個人差が大きく、年齢、男・女、人種などで違ってき
ます。さらに、文化、風習、宗教、生活地域の気温・湿度・天侯、その時の健康状態
や生活様式、職業、心理的要素などが加わって極めて複雑となります。

 例えば、花の香りの様なものは、誰もが一致して「いい匂い」。サリンの様な刺
激臭は、誰もが「不快なにおい」と感じると思います。しかし、「香水の好み」など
は、人により感じ方が違います。

 味覚も同じです。私たちは、“このお店は、この料理が一番おいしいよ”“この食
べ物は、まずいな”などとなにげなく話をしています。でも、ある人には「おいしい」
と思った食べ物でも、他の人には「それ程でもない」と感じたり、逆に「まずい」と
思ったりすることもよくあることです。

 また、嗅覚も味覚も、成長とともに変化しています。

 例えば、3〜4カ月の乳児は普通の香りには反応を示さないのに、母乳やミルクには
強く反応します。においに敏感なのは青年期で、年をとると鈍くなってきます。また、
日本人はどちらかというと淡い香り、西洋人は強い香りを好むようです。さらに、
においには、「慣れ」があることも知られています。どんなにおいでも、しばらく嗅
いでいると感じなくなることは通常よく経験していることと思います。

 味の好みも同様です。例えば新生児や乳児は、甘味に対してはすぐ好ましい味とし
て反応しますが、酸味に対しては嫌う反応をします。塩味に対しては、生まれてすぐ
は無関心ですが、1〜3才で嗜好が増してきて、この間の食経験により個人の塩味の好
みの濃度が決まります。その後は“家庭の味”として好みが変っていくわけですが、
最近はファーストフードを始めとする外食産業がさかんになり、画一化されつつある
のが現状です。また年齢が上がるにつれて、味に鈍感になります。
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○嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)

 私たちは、どのようにして「におい」を感じるのでしょうか。

 においの素は、鼻の奥の天井の部分の「嗅粘膜(きゅうねんまく)」という組織に
付着します。そして「嗅神経(きゅうしんけい)」を通じて、大脳の「におい中枢」
に伝わり、ここで“におい”として感ずることになります。

 このにおいの経路のどこかに障害が起こるのが「嗅覚障害」です。
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○嗅覚障害の種類

1、呼吸性嗅覚障害:鼻の病気が原因で空気の流れが阻害され、においの素が嗅粘
膜に届かないために起こるもので、「慢性副鼻腔炎(蓄膿症:ちくのうしょう)」
「アレルギー性鼻炎」「鼻中隔攣曲症」「鼻茸」などがあります。原因の約50%が、
このタイプと言われています。

2、末梢性嗅覚障害:かぜをひいたあと、嗅粘膜が感染して炎症を起こすことでお
こる「嗅粘膜性嗅覚障害」と後頭部外傷などにより嗅神経が障害される「末梢神経性
嗅覚障害」があります。

3、中枢性嗅覚障害:頭部外傷、バーキンソン病、アルツハイマー病、脳腫瘍、脳
梗塞などの病気で大脳が障害を受けたことによるものです

その他に、抗がん剤や降庄薬、抗うつ薬のなかには、副作用として嗅覚障害を起こ
すものもあります。

 嗅覚障害の主要原因としては、種々の鼻疾患・頭部外傷・感冒(カゼ)の後が一般
的です。しかし、においは日常生活ではあまり意識されていない感覚のためか、いつ
から発症したか不明で具体的な原因のわからない場合も多数(約10-20%)みうけら
れます。また、他の疾患と同様に、加齢による障害(細胞の減少・萎縮)も良く見う
けられます。
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○嗅覚障害の治療

1、原因疾患の治療
 まずその原因となる鼻の病気の治療をおこないます。ほかの病気の治療薬が原因
で起こっている場合は、薬を替えてもらいます。

2、薬物療法
 内服薬(ステロイド薬、亜鉛製剤、ビタミンB群、ビタミンA など)とステロイ
ド薬の点鼻薬が主体となります。
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○味覚障害

 まず、私たちがどのようにして味を感じるのでしょうか。

 味覚は、4つの味から成っています。甘味・塩味・酸味・苦味の4つです。我々が味
を感じるのは、主として舌です。この舌の表面にあるポツポツの中に味蕾(みらい)
が含まれており、ここで味を感ずるのです。この味蕾は、口の中全体から喉頭(のど
の奥)にかけても存在しており、味は口の中全体で感じるようになっています。ーつ
の味蕾は数十個の「味細胞」から成っており、その先には微絨毛という、味をキャッ
チするアンテナのような部分があります。そこから入った味の情報が神経を通って大
脳の味覚中枢に入ります。そこで、味のほかに、食べ物の舌触りや温度などの情報・
嗅覚・視覚などの情報も集められ、1つに統合されて、味覚として認識されます。
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○味覚障害の原因

【1次性味覚障害】
 1、神経障害……「中耳炎」、「中耳の手術」、「顔面神経麻痺」、「聴神経腫 
瘍」、
  「扁桃の手術」、「脳腫瘍」、「頭部打撲」
 2、特発性味覚障害……検査値は正常で、明確な原因が見当たらない場合。
 3、遺伝性味覚障害

【二次性味覚障害】
 1.口腔疾患性:唾液分泌不足・加齢に伴う唾液腺の萎縮や味蕾の減少
 2.全身疾患性:腎障害、肝障害、糖尿病、貧血、ビタミンA・B欠乏症 など
 3.亜鉛欠乏症:亜鉛が含まれる食品の摂取不足
 4.薬剤性
 5.風味障害:嗅覚障害との合併(嗅覚障害の治療が主体)
 6.心因性:強いストレス

 これら二次性味覚障害のなかで最近注目されているのが、「亜鉛の欠乏」です。
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○味覚障害と「亜鉛の欠乏」 

 いつも新鮮な味覚を保つため、味細胞は10日あまりで常に新しい細胞に生まれ変わ
っていると言われています。この新陳代謝に関係する酵素を作るのに必要となるのが、
実は亜鉛なのです。ですから、亜鉛不足で、味覚障害が起こるわけです。

では、亜鉛不足はなぜ起こるのでしょうか。

1、薬剤・:…原因のなかで最も多く、22〜30%弱を占めています。ある種の薬の中
には、その薬の成分が亜鉛と結びつき体外に排出されてしまう副作用をもっているも
のがあります。これらの薬剤は、多種多様にわたっています(利尿薬、降圧薬、血管
収縮薬、抗パーキンソン薬、筋弛緩薬、抗うつ薬、安定剤、自律神経用薬、鎮吐薬、
消化性潰瘍薬、解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、抗生物質、抗結核薬、抗がん剤、肝臓
疾患用薬、抗甲状腺薬 など)

2、食品添加物
食品添加物のなかにも亜鉛を排出する作用があるポリリン酸ナトリウム(製品を軟
らかくし、舌触りをよくするなど)やフィチン酸(色をよくする、 変色防止など)
があり、かまぼこや清涼飲料水などによく含まれています。

3、亜鉛が含まれる食品の摂取不足
ダイエット、外食、加工食品によります。
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○味覚障害の治療

1、 薬物療法:亜鉛製剤(硫酸亜鉛、ポラプレジンク)、漢方薬
2、 亜鉛のサプリメント

などがありますが、いちばん重要な事は、バランスのよい食事をきちんとした摂る
ことです。成人の亜鉛の一日必要摂取量は15μgです。亜鉛が多く含まれる食事を心が
けましょう。

【亜鉛を多く含む食品】
貝類(かき) 甲殼類(かに) 魚類(数の子、いわし) 海藻(のり、てんぐさ、わかめ
) 豆類(小豆、大豆、きなこ、みそ、納豆) 未精製穀物(胚芽米、玄米、小麦、麦こ
がし、そぱ粉、オーツ〔からす麦〕のふすま) 種実類(ごま、カシューナッツ、アー
モンド、かぼちゃの種、ひまわりの種) 嗜好飲料(抹茶、緑茶、玄米茶、ココア) 
肉類(牛レバー、ターキー) 乳製品(プロセスチーズ、脱脂粉乳)など

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○予防・早期発見のために

 どんな病気でもそうですが、嗅覚障害・味覚障害、どちらも早期発見・早期治療
が重要です。発病してから治療開始までの期間の短いものほど治る率が高くなります。
発症後半年以上たってから治療を始めた場合は、有効率がぐっと下がってしまいま
す。カゼが原因の場合も、あまり治療開始が遅くなると戻らないこともあるのです。
「“においや味”ぐらいすぐ元に戻るだろう」などと軽くみずに、早目に治療するよ
うにしましょう。また、この病気の治療は長くかかることが多く、根気よく治療する
ことも重要です。最低、6か月間は、あきらめずに治療しましょう。患者さんの中に
は、何年にもわたって治療をして、完治とはいかなくても、そこそこまで感覚が戻る
方も見られます。

 通常我々は、視覚(目)と聴覚(耳)に頼って生きていて、嗅覚や味覚は日常生
活の中ではほとんど意識されていません。視覚・聴覚を引き立てる脇役となっていま
す。しかし、もし嗅覚や味覚がなくなってしまうと、脇役と思われていた嗅覚や味覚
が、視覚・聴覚にも影響を及ぼしてきます。また、ガス漏れや火災の発見が遅れたり、
食品の腐敗にも気づかなくなるなど、日常生活にも支障をきたす問題も出てきます。

“感覚”は、目に見えません。目に見えないだけに、一度失った感覚を取り戻すの
は容易ではありません。大事にするようにしましょう。

     群馬県 川島医院(耳鼻咽喉科)川島 理 
               http://med.gunmanet.or.jp/kawasima/
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2) 微量元素について

 川島先生の味覚障害の原因に亜鉛欠乏症があげられていましたが、最近
「微量元素」とか「ミネラル」などの言葉をよく耳にされると思います。
 ミネラルとは生理作用を有し、体内で合成されないために、外部より摂取
しなければならない無機質です。ミネラルは約20種類あり、体内に3〜5%存在
しています。比較的多く存在するのが、カルシウム、リン、カリウム、イオウ、
ナトリウム、塩素、マグネシウムです。
 一方、少ないのが、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、クロム、
コバルト、モリブデン、フッ素などでこれらを特別に微量元素と呼んでいます。

 すなわち微量元素とは生体内に存在する「微量の」金属イオンのことで、生命
活動維持のために様々な役割をはたしています。これらのどれが欠けても微妙な
バランスが崩れて、体調に異常を来したり、最悪の場合は命に関係すること
もあります。まさに、微量ながらも生命維持のためにはなくてはならない重要
なものなのです。
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 微量とは人の体重1gあたり1−100μgの割合で存在する元素と定義され、
生命維持に必要な微量元素としては亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロム、
モリブデン、ヨウ素、コバルトの8種類が知られており、これらは普通に食事
を摂取している場合には全く問題になりません。

 なぜ「微量元素」が注目されているかと言えば手術や消化管に障害があって、
口から食物が摂取できず、高カロリー輸液等で栄養を補給している場合や、胃瘻
や腸瘻などの経管栄養に頼っている患者さんに、この元素の欠乏と考えられる症状
が頻発することが報告され始めたからです。
 高カロリー輸液の基本液には、微量元素は含まれていないため、特に長期間に
わたって高カロリー輸液療法を行なっている患者さんで欠乏症状が問題となって
きます。これに対して近年は高カロリー輸液療法用の微量元素製剤も併用される
ようになってきましたので欠乏症は解決出来つつあります。ただし微量の元素です
ので本当に欠乏の症状なのかどうかの判断は非常に難しい場合もあります。

 高カロリー輸液療法中の微量元素欠乏症としては亜鉛と銅の欠乏症状が多いよ
うです。その症状については後述します。
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 日本では、微量元素の摂取基準が定められているのはほんのわずかにすぎま
せん。適当な食事をしていると微量元素が現実に欠乏したり、過剰になったり
するおそれがないと考えられているようです。
 微量元素に限らず、生体の活動に影響を与える元素や薬剤などの物質には最適
濃度範囲があります。その範囲より少ないと「欠乏症」があらわれ、多いと「過
剰症」があらわれます。一般に微量元素は、所要量と過剰量とが、それほど離れ
ていないという特徴があります。特にセレンや亜鉛、銅などは、所要量と過剰量
が接近している微量元素です。ですから、ある効用があるとうたわれているこれ
ら元素を健康食品や薬品として摂取する場合には、むやみやたらと摂取すること
には注意が必要です。
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次に主な微量元素の特徴について説明しましょう。

亜鉛は、体内存在量や所要量、食品の中に含まれている量、日常摂取量が鉄につ
いで多く、むしろ少量元素の部類に属します。体内では、赤血球の中にある炭酸
ガスを輸送する酵素や、アルコール代謝に必要な酵素、インスリンなどの構成要
素になっています。
米国の調査で高齢者の亜鉛の摂取量が低いことが報告されています。したがって
欧米より摂取量の低い日本の高齢着の場合は血清亜鉛値を考慮し欠乏症に配慮す
る必要があります。
ストレスによる胃潰瘍を抑制する作用も知られています。
欠乏症には、川島先生の書かれた亜鉛欠乏性味覚障害の他に、成長の遅延、食欲
低下、皮膚などの障害、骨・軟骨の異常、生殖機能の障害、中枢神経の障害、免
疫系の障害、傷の治りが悪いなどがあります。

銅は、体内では造血機能があり、鉄代謝を円滑にするセルロプラスミンや酸化還
元に関与する酵素の構成成分になっています。不足すると好中球減少をともなう
銅欠乏性貧血になります。亜鉛とともに、乳児用調整粉乳に添加することが許可
されています。
銅欠乏について、長期の高カロリー輸液管理や経腸栄養に伴う銅欠乏が報告され
ています。現在は、前述したように高カロリー輸液においては殆どみることはな
くなりましたが、経腸栄養では報告が散見されます。特に高齢者における銅欠乏の
報告が多いようです。経腸栄養による銅欠乏の原因は、経腸栄養剤に含まれる銅
の含有量が不足していること、胃を通過しない場合は吸収が低下する事が考えら
れています。
それに対する対応として味覚障害の項で【亜鉛を多く含む食品】として紹介されて
いるココアは有効な補充になるようです。経管栄養を実施している高齢者の微量
元素の欠乏症を予防する目的で全員にココアを1日3gを投与している施設もあり
ます。

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分になっています。不足しても過剰になっても、
甲状腺が腫れるという症状が出ます。海藻や魚介類などの海産物に多く含まれてい
ます。日本人は海産物を常に食べていますから、不足する心配はまずありません。
むしろ、とりすぎのほうが心配で、かって北海道で昆布を食べすぎた人たちに過剰
症がみられたこともありました。

簡単にご紹介しましたが、詳しいことは下記のサイトなどで確認下さい。
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参考にしたサイト

「おくすり千一夜 亜鉛は異なもの、味なもの
http://www2.incl.ne.jp/~horikosi/No141.htm

生体微量元素−生命を維持する微量のスパイス
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/~miyake/internet/text.htm

ビタミン・ミネラル欠乏症および過剰症
http://www.twin.ne.jp/~yoshi-k1/vitamin.htm

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  http://www.nnc.or.jp/~ken
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