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 かかりつけ医通信      創刊号       2001年8月20日発行
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    健康・医療のお役立ち情報・・・医療の現場から

▼目次▼

 ●夏の健康情報
    食中毒、O-157、日焼け、夏バテ、などの基本知識と対処法。
 ●整形外科の健康情報
 ●水と空気と医療制度
 ●「かかりつけ医」通信 創刊の理由
 ●発行委員会メンバーの紹介

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 ●夏の健康情報
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 熱中症、食中毒、夏バテ、日焼けなど、夏に多い病気や健康障害に関する
情報を、全国の医師会や役所のホームページから紹介します。
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○夏の健康について(山口県医師会 健康一口メモ)
http://www.yamaguchi.med.or.jp/hitokuti/mokuji18.htm

 熱中症(日射病)、日焼け、食中毒、ハチ・クラゲ・マムシ、夏のスポーツと
水分補給、など、夏に多い様々な病気の対策
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○元気情報局(大阪府医師会 健康情報)
http://www.osaka.med.or.jp/health/family/genki/housoubi.html

食中毒にご注意、日焼けに注意、水に溺れる、夏バテ予防
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○観光客の皆さんへ(沖縄県医師会 メディネット大樹おきなわ)
http://www.okinawa.med.or.jp/kankou/tourist.htm

 熱射病、日焼け、スキューバ・ダイビングによる事故や病気、有毒魚介類
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○食中毒の予防(東京都衛生局生活環境部食品保健課)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/EISEI/shokuhin/prevent/prevent.html

 食中毒予防のポイント
 O157の基礎知識 、O157の感染予防
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○O-157のやさしい細菌学(千葉県医師会)
http://www.chiba.med.or.jp/ippan/o157.htm

 O-157に関するQ&A(基礎編)、(その症状と対処)

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 ● 整形外科の健康情報
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 ネット上ではいろいろな健康相談が行われています。今回は、整形外科の
お話です。
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日本臨床整形外科医会の健康相談
http://www.jcoa.gr.jp/

 ここは、現役の整形外科の医師団が相談に応じています。
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本田整形外科の仮想クリニック
http://www.orth.or.jp/Hospital/sinsatu.html

賢い医者のかかり方などがおすすめです。かかりつけ医という言葉が大事ですね


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 ●水と安全と医療制度・・・外国と比べてわかる日本のすばらしさ
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 「日本人は水と安全はタダだと思っている」とよく言われます。また、海外旅
行の際には、「外国に行ったら、水と安全には気をつけろ」という注意を受けます。
これは、「安くて安全な水をどこの蛇口からでも飲むことができる」、あるいは
「夜中でも一人で街を安心して歩くことができる」という状態を、日本では当た
り前だと受け止めていますが、外国と比べてみると、日本の状況は、実は、世界
的に見て、ごく例外的な、すばらしいものであるというでしょう。もっとも、最
近は、悪い意味での世界標準化が進み、日本の美点である「水と安全の神話」は
崩壊しつつあるようです。
 さて、現在、日本の医療制度にも、全く同じことが起こりそうになっています。
日本では、以下のような制度は当然のことと思われていますが、実は、世界でも
まれな、国民に対して優しい制度なのです。

1)全ての国民が公的な医療保険に加入している(国民皆保険)
2)保険証があれば、だれでも、日本のどこの医療機関でも、制限がなく、自由
に診察や治療が受けられる(フリーアクセス)

 実際に、世界保健機構(WHO)が世界各国の保健医療制度を比較した結果では、
健康達成度において、日本は「世界第1位」という評価を得ています。
 欧米の先進国でも、日本のような国民皆保険やフリーアクセスが実現されてい
ないために、国民、特に富裕層以外の国民が、不利益を被っている国が多くあり
ます。特に、アメリカにおいては、不利益が著しいようです。
 現在、小泉首相は、構造改革の一環として、医療制度の改革を断行しようとし
ていますが、この色々な問題を抱えるアメリカの制度を手本にしている点が多い
ため、大部分の国民にとって、むしろ、不利益をもたらす可能性があります。
つまり、水や安全のように「悪い意味での」世界標準化が起こるかも知れません。
 アメリカの医療制度の問題点に関しては、米国ハーバード大学医学部助教授で
ある李啓充 先生が、以下の講演で詳しく語っています。
「米国マネジドケアの失敗から何を学ぶか」
http://www.med.or.jp/etc/lee_index.html

 次号より、医療制度に関する様々な具体的な情報を紹介していく予定です。

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 ○ 「かかりつけ医」通信 創刊の理由
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 今や情報化時代を迎え、健康や医療の情報は巷に満ち溢れています。
しかし、実はその内容は玉石混淆であり、長年、実地医家として臨床の
場で患者さんと接したり、ネット上の健康相談を受けていると、間違った
情報に振り回されたり、生半可な知識で適切な医療を拒否したりする
ケースが案外、多いのに驚きます。これは、皆さんにとっても不幸な
ことではないでしょうか。
 そこで日々、インターネットを活用して全国の仲間達とより新しく、より
正確な医療情報をやり取りしている私達、臨床医から、健康と医療に
関する有用な知識と情報を市民の皆さんにお届けするために、この
メールマガジンを発行することに致しました。
 また、普段はその存在を意識しない医療制度ですが、実は皆さんの
健康や、皆さんが病気になった時に深く関わってくる、水や空気のように
大切なものですので、今の日本の医療制度のあり方についても併せて
考えていきたいと思います。

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 ● 発行委員会メンバーの紹介
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 全員、現役の医師として、臨床の現場で、医療を行っています。

長島公之(委員長):長島整形外科(栃木県)
http://www.t-cnet.or.jp/~kotui/

安藤潔:荒川医院(東京都)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~andoh/

本田忠:本田整形外科クリニック(青森県)
http://www.orth.or.jp/

吉岡春紀:玖珂中央病院(山口県)
http://www.urban.ne.jp/home/kugahosp/index.html

吉村研:吉村内科(和歌山県)
http://www.nnc.or.jp/~ken

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    バックナンバーは、こちらにあります 
http://homepage1.nifty.com/hone2/kakari/
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【WEB】    http://homepage1.nifty.com/hone2/kakari/
【MAIL】   nagashi@t-cnet.or.jp
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【発行】 「かかりつけ医通信」発行委員会
【編集】 長島公之(委員長)、安藤潔、本田忠、吉岡春紀、吉村研
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このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用
して発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000074854)
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