ブラック・ジャック・ザ・カルテ・ファイナル 紹介文

B・J症例検討会では従来通り、本書を企画するにあたり、まだ紹介しきれていない症例のカルテ化に着手するとともに、新たに二つの柱を設定することにした。一つは、医療事故、医療ミス、安楽死問題など医療のあり方そのものが問われている現状を、B・J症例検討会の医師たちが「ブラック・ジャック」という作品を通してテーマごとに本音で語る、第1部「病める日本!B・Jからのメッセージ」。二つ目は「ブラック・ジャック」封印作品と言われ、長い間B・Jファンやマンガマニアが注目してきたコミックス未掲載作品に対し、B・J症例検討会独自のアプローチで封印理由を探りながら作品のあらましを紹介する、第2部「B・J封印作品を斬る」である。前2作以上にカルテ、コラムも充実させるとともに、連載30周年を記念し、B・Jゆかりの方々にインタビューも試みた。